肺カルチノイドに勝てず10月2日に41歳の若さで人生を終えた流通ジャーナリスト金子哲雄さん。
これほど粋に人生を生き抜いた人は居るだろうか?
自分の通夜や葬儀・告別式、墓の準備を進め、遺影や祭壇に飾る花もわざわざ選び、参列者にふるまわれた仕出しの料理も、にぎり寿司からオードブル、煮物など、何から何まで完璧なまでに自分の最期の準備を進めていた。
余命宣告を受け、全力で生き抜こうと模索し、病気と闘い、最後に勝てないとわかると諦めるのではなく、死を覚悟し最後の最後まで心遣いを尽くした。
参列者に向けた会葬礼状を読んで肉親が亡くなった時のように悲しみが込み上げてきた。
金子さんの参列者に向けた会葬礼状 このたびは、お忙しい中、私、金子哲雄の葬儀にご列席たまわり、ありがとうございました。
今回、41歳で人生における早期リタイア制度を利用させていただいたことに対し、感謝申し上げると同時に、現在、お仕事などにて、お世話になっている関係者のみなさまに、ご迷惑おかけしましたこと、心よりおわび申し上げます。申し訳ございません。
もちろん、早期リタイアしたからといって、ゆっくりと休むつもりは毛頭ございません!
第二の現場では、全国どこでも、すぐに行くことができる「魔法のドア」があるとうかがっております。
そこで、札幌、東京、名古屋、大阪、松山、福岡など、お世話になったみなさまがいらっしゃる地域におじゃまし、心あたたまるハッピーな話題、おトクなネタを探して、歩き回り、情報発信を継続したい所存です。
今回、ご縁がありまして東京タワーの足元、心光院さまが次の拠点となりました。
「何か、面白いネタがないかな?」と思われましたら、チャンネルや周波数を東京タワー方面に合わせ、金子の姿を思い出していただけましたら幸いです。
このたび、葬儀を執り行うにあたりまして葬儀社のセレモニーみやざき 宮崎美津子さまには生前より真摯(しんし)に相談にのって頂きました。
また、自分の歩んできた道とゆかりのある港区東麻布を終(つい)の住処とすることをお許しいただきました、浄土宗 心光院 御住職 戸松 義晴先生には公私にわたり、死生観などのアドバイスをちょうだいしました。
この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。
最後になりますが、本日、ご列席下さいました、みなさまのご健康とご多幸を心よりお祈りしております。
41年間、お世話になり、ありがとうございました。
急ぎ、書面にて御礼まで。
平成24年10月1日
流通ジャーナリスト 金子哲雄
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20121004-1027694.html
金子哲雄さん
最後の最後まで係わった方々への心配りに敬服致します。
本当にお疲れになったことでしょう。
安らかにおやすみください。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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